短歌と妄想

短歌鑑賞ブログです!と言いつつほぼ読書日記です。

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まずは言葉を集める

昨日、本屋さんで直感に従って選んだ本『プチ革命 言葉の森を育てよう』(ドリアン助川著)読みましたが、端的で独創的な本で、面白かったです。
 
プチ革命 言葉の森を育てよう (岩波ジュニア新書)

プチ革命 言葉の森を育てよう (岩波ジュニア新書)

 

 

格差が広がり続ける社会で、豊かに生きるにはどうすればいいか。そのための小さな方法を提案する本でした。
 
どんな方法か?一言でいうと、ノートに、好きなテーマを決めて、それに関連する言葉を集めるというもの。
 
書き留めるとき、その言葉の持つイメージをありありと思い浮かべるようにして書くこと。例えば、犬という単語を書き留めるとしたら、その犬がワン!と鳴くところまでイメージできるようにすること、それが注意点。
 
それと、受験勉強のように、網羅的にノートを作ろうとしてはいけない。自分の楽しめるいびつな集め方で行うこと。(ドリアンさんは、作家・詩人ですが、40才すぎからフランス語を勉強し始め、星の王子様に関連する言葉を集めまくって、最後は星の王子様に関する本まで出版したそうです。)
 
言葉は物事の差異を教えるもの。日本語は雨に関する単語が豊富だから、日本人は様々な雨を区別できる。イヌイットの人は、積もった雪の表面を表現する単語を、何十と持っているからこそ、雪の質感を区別できる。
 
だから、言葉を沢山知るということは、ものごとの差異を知ることであり、世界を豊かにしてくれることだ、というのです。
 
ドリアンさんが作家で詩人だから、ノートが役に立つんじゃないか?そうじゃない仕事の人は言葉を集めてもしかたないんじゃないか?
 
そういうつっこみに応えるため、後半はいろんな職業人への、言葉に関するインタビュー集になっている。バンドマン兼弁護士、歯科医師、歌人、漁師、などが登場します。
 
中学~高校生向けの本だから端的に書かれているのですが、意外と深い本だと思いました。
 
イメージを伴う形で言葉を集めるということは、使える言葉を増やすということであり、アウトプットを増やすことにつながります。
 
いびつでもおかしくてもいいから、自分の好きなことについて、徹底的に言葉を知り、それを使ってアウトプットすること。それによって常識にとらわれない豊かさが得られる、と言ってる本だと思います。
 
(↑のように紹介したけど、魅力が伝わらなかった気がする。心配だ。とりあえず私も短歌に関するノートを作ろうと思った。)