短歌と妄想

短歌鑑賞ブログです!と言いつつほぼ読書日記です。

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すぐ近くの新しいドア

アマゾンでお勧めされた本を読みました。とても面白かったです。

『出合い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』
花田菜々子著


著者は大学卒業後ビレッジヴァンガードという本屋さんに就職し、12年勤務し、店長も勤めた後、別の本屋さんに転職された書店員さんです。

この本はビレバンを辞める前一年間のことを綴ったものです。楽しくて仕方なかった仕事場が書籍から雑貨に軸足を移し始め、次第に楽しい場所でなくなってきたとき、著者は夫ともうまくいかなくなり、一人暮らしを始めます。

そしてひょんなきっかけから「男女の出会いに特化していない」出会い系サイトの利用を始めます。どんな人と出会えるのかという好奇心が出発点でした。

このかたの利用した出合い系サイトは、登録した他人同士、希望が合えば30分間話せるというもの。

読みどころは様々な個性的な人と出会うところ。その過程で、著者は、「誰かのことを本当に理解して、その人のために本を選ぶ」ということの楽しさに、目覚めていきます。

でもって、出会い系での活動が落ち着き、転職しようと決心してからの部分が、私にはすごくささった。

職場で出会う人たちに「実は、今度転職しようと思ってまして」とオープンに話しはじめたところ、「この人面白いよ」「この場所楽しいよ」と、出会い系でなくても世界が広がり始めたのだそうです。

ずっといた職場のすぐ近くで、新しいドアが開き始めた、と表現していました。

他の場所でたくさん、ドアを開けたから、ようやく近くにあった新しいドアも開いた、ということなんだろうな〜!と思いました。

最近友達からもらったメッセージ(たくさんの経験を積もう)と重なったので、なんだかしみました。