短歌と妄想

短歌鑑賞ブログです!と言いつつほぼ読書日記です。

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『よるのばけもの』で引っ張り出された思い出

『よるのばけもの』住野よる著を読みました。

 

よるのばけもの

よるのばけもの

 

 


売れっ子作家さんの住野よるさん。『君の膵臓をたべたい』が有名です。


『よるのばけもの』読みまして、中学時代をちょ〜〜〜思い出しました。


私は、いじめには加担しないけどいじめられっ子をかばうこともできない地味〜な子、という役回りでした。


教室でうまく立ち回れず、たまにポツーンとしてましたが、いじめられるほどではなく。でも、なぜかいじめられっ子に寄ってこられてしまうんですね!内心いじめられっ子と自分が同一視されるんじゃないかとビクビクしてました。


そのいじめられっ子は、声が甲高くて話し方も変わってて、動作も不自然で、本の登場人物の矢野さんとイメージかぶります。部活も、その子が私の真似して同じところに入ってきたんですよね。


そうだ、その子の親御さんが、「友達になってくれてありがとう」とか言って、うちにダンボール二箱分の本を突然送ってきて「良い本だから貸します、読んでください」みたいなことがあったな。


中身は『次郎物語』とかで好みでなかったので、全部は読まないで返した…。親が返すときにチョコの詰め合わせを入れて送り返していたな。入れなくていい!と言った覚えがある。


その親御さんがうちの母にしょっちゅう電話で相談してきた時期があったな。その子よくお腹壊す子だったんだけど、母が電話で「うちの子もよ〜」と言ってしまい、次の日その子に「○○さんも下痢しやすいのね」と言われた。あれ嫌だったなぁ。


後で母に「あの子とはほんとの友達じゃない。私の個人的なことを勝手に伝えないでほしい」と言いましたね。母はそんな細かいことは気にしなくていいのに〜みたいな感じで、私の怒りがわかってなかったな。


私は未熟で、周囲の目を気にしすぎて、ちゃんとその子と向き合うことができませんでした。なんだか話しててイライラさせられる子だったので、好きになれなかったんだけど、どうせ一緒にいるなら、もっと話をすればよかったと思います。


なんの話だ?ただの思い出話になってしまいました。苦めの思い出が後から後から引っ張り出されます(笑)、『よるのばけもの』。


主人公の子、このラストのあと、どうなるのかなぁ。気になる。


たぶん思春期の人は大人よりも、「グレー」であることに耐性がないんでしょうね。中腰で耐えるとか、あっちこっち向いている人どうしなんとか調整をするとか、そういうのが難しいんでしょうね。


それでお手軽で、皆んなが賛成しそうな、正しそうな「理由」があるとそれに乗って、自分の保身をはかるんですね。(それは大人も同じか。大人も、余裕のない状況に置かれたら、きっと同じことする。)


だけど100%の正義はなく、100%の理由はない。「正しそうな」ことなんて、いつひるがえるわからない。だから、後悔しないためには、自分が何を正しいと思うのかを考えるしかない。皆んながどうしてるとか、皆んながこう思うとか、そういうことばかり意識してると、「自分は」を考えるのも難しくなるけど(自分に言ってます)。


私の思い出話で付け加えると、上に書いた子が周りの男子にからかわれて黙ってる時、隣の席のおとなしい男子が、小さい声で「そういうことは、言っちゃいけないんだよなぁ」と言ってくれたそうです。


彼の一言は、この子の救いになったと思う。表立っていじめっ子に意見してなくても、目立たないけども本当の優しさだと思いました。