短歌と妄想

短歌鑑賞ブログです!と言いつつほぼ読書日記です。

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ひれ伏しながら上昇する男

シースルーエレベーターを借りきって心ゆくまで土下座がしたい

斉藤斎藤『渡辺のわたし』

 

このエレベーターはどう考えても上りです。

あえてシースルーエレベーターを借りるってことは「見てほしい」と思ってるわけで、それが上昇のイメージにつながってると思う。下がると皆んなから見えにくいですもん。

つまり、この主人公はひれ伏した状態でぐんぐん上昇したいと。

「心ゆくまで」「貸し切り」のフレーズから、エレベーターに詫びの相手は乗ってない気がする。むしろ、世界中にひれ伏したい。その姿を世界中に見せたい。

世界に完全にひれ伏すことは開放感につながる。そういう願望を歌っているのかなぁと思いました。

 

渡辺のわたし 新装版

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