短歌と妄想

短歌鑑賞ブログです!ときどき読書日記です。

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表紙で選んだ本

駅の本屋さんでディスプレイされていて、気になったのに買えてなかった本を、昨日思い出して買いました。写真集でした。


『読む時間』アンドレ・ケルテス

 

読む時間

読む時間

 


直感が働いた理由は
・タイトルに「読む」が入っている
・表紙がキャンバスを貼ったみたいで惹かれる


冒頭に谷川俊太郎の詩が入っていました。この詩が、雨宿りした本屋さんで「本にウインクされ」、勘を信じて買って帰り今読んでいる…という詩でした。すごい偶然。


写真は、1900年代のもので、ひたすら、読むことに没頭する人たちが写されています。


屋上で日向ぼっこしながら読書する人。新聞につい集中してしまったおじさん、舞台袖なのについ本に夢中になった女の子。窓から家の中を覗き込んで、読む人を捉えたもの。


もっとも印象に残ったのは、人はいないけど書斎を写したもの。右側に天井までの本棚があり、そこからはみ出た古い本が視線の高さまで積み上げられています。正面には窓、窓の手前にはすごく小さな机、小さな椅子。


これむかーし住んでた家に似ている。私が大きくなった時にはもう倉庫扱いで、何でもかんでも詰め込まれていたのだけど、「かつては書斎だった」、そういう部屋があり、その雰囲気ににています。


湿っぽい空気を思い出してしまいました。その部屋にはなぜかモナリザのポスターが貼ってあり、目が動いてるように見えて怖かったな!

まずは言葉を集める

昨日、本屋さんで直感に従って選んだ本『プチ革命 言葉の森を育てよう』(ドリアン助川著)読みましたが、端的で独創的な本で、面白かったです。
 
プチ革命 言葉の森を育てよう (岩波ジュニア新書)

プチ革命 言葉の森を育てよう (岩波ジュニア新書)

 

 

格差が広がり続ける社会で、豊かに生きるにはどうすればいいか。そのための小さな方法を提案する本でした。
 
どんな方法か?一言でいうと、ノートに、好きなテーマを決めて、それに関連する言葉を集めるというもの。
 
書き留めるとき、その言葉の持つイメージをありありと思い浮かべるようにして書くこと。例えば、犬という単語を書き留めるとしたら、その犬がワン!と鳴くところまでイメージできるようにすること、それが注意点。
 
それと、受験勉強のように、網羅的にノートを作ろうとしてはいけない。自分の楽しめるいびつな集め方で行うこと。(ドリアンさんは、作家・詩人ですが、40才すぎからフランス語を勉強し始め、星の王子様に関連する言葉を集めまくって、最後は星の王子様に関する本まで出版したそうです。)
 
言葉は物事の差異を教えるもの。日本語は雨に関する単語が豊富だから、日本人は様々な雨を区別できる。イヌイットの人は、積もった雪の表面を表現する単語を、何十と持っているからこそ、雪の質感を区別できる。
 
だから、言葉を沢山知るということは、ものごとの差異を知ることであり、世界を豊かにしてくれることだ、というのです。
 
ドリアンさんが作家で詩人だから、ノートが役に立つんじゃないか?そうじゃない仕事の人は言葉を集めてもしかたないんじゃないか?
 
そういうつっこみに応えるため、後半はいろんな職業人への、言葉に関するインタビュー集になっている。バンドマン兼弁護士、歯科医師、歌人、漁師、などが登場します。
 
中学~高校生向けの本だから端的に書かれているのですが、意外と深い本だと思いました。
 
イメージを伴う形で言葉を集めるということは、使える言葉を増やすということであり、アウトプットを増やすことにつながります。
 
いびつでもおかしくてもいいから、自分の好きなことについて、徹底的に言葉を知り、それを使ってアウトプットすること。それによって常識にとらわれない豊かさが得られる、と言ってる本だと思います。
 
(↑のように紹介したけど、魅力が伝わらなかった気がする。心配だ。とりあえず私も短歌に関するノートを作ろうと思った。)

直感で本を選ぶ

とあるオンラインサロンで、「直感を鍛える」がテーマになっています。


メニューや洋服を選ぶとき、常識に負けず、直感を信じてみる。その後、直感を信じて吉と出たかどうかを検証する。


この過程が直感を鍛えるらしい。


そんなら、レビューやお勧めなしに、直感で本を選んでみよう!と思いました。


さっそくリアル店舗でパッと選んだ本はこちら。


『プチ革命 言葉の森を育てよう』ドリアン助川著

プチ革命 言葉の森を育てよう (岩波ジュニア新書)

プチ革命 言葉の森を育てよう (岩波ジュニア新書)

 

 


直感が働いたのは多分こんな理由。
・もとから岩波ジュニア新書が好き
・俵万智のインタビューが載っている
・「革命」に「プチ」が付いているのが良い


これから読みますー。


(しばらく文章短めで更新頻度多めにするのやってみますー。)

ジャッジされたくない

文章の書き方を教えている人がいて、たまにWeb上のその人の文章を読みに行っていた。


だけど、その人が「正直、40代にもなって何がしたいかわからない人は困る」というようなことを言っていて、その後は二度と読みにいかなくなった。


自分がその人の指導の対象外だとわかったし、はっきり言えばアタマにきたからだ。


今いる状況からなかなか抜け出せない人がいる。わたしもそうだ。


十年一日の日常を送っている。


それは私がそういう道を選んでいるからだ。だけど、少しずつもがいている。少しずつ新しいものを見ようとしている。


そういう人を「もう遅い」と突き放すような先生に、山崎ナオコーラの『お父さん大好き』をつきつけたい。

 

 

お父さん大好き (文春文庫)

お父さん大好き (文春文庫)

 

 

 


【ネタばれ注意】

 


(といいつつ、お父さん大好きが本棚のどこにあるのか発掘できない。近日中に発掘して正確に引用します。ごめんなさい)


脳内から引用するとこんなふう。


仕事がうまくいかず、妻にも逃げられた30代の男性。あとには妻の連れ子、娘が残された。娘はふがいない主人公を「お父さん」と慕ってくれている。


ろくに子の面倒もみられない自分、出社してもまったく成果をあげられない自分、帰ってくると疲れはてて泥のように眠り込んでしまう自分。


それでも、朝、布団から出て、窓をあける。


そのこと自体が、「生きる」「今日も生きる」というシュプレヒコールなのだ。こぶしを挙げて叫ぶのとおんなじなのだ。


……


ていう話。


わたしはこれを先生につきつけて、何が言いたいのか?


「生きる」とシュプレヒコールをあげている人を、ジャッジしてほしくない、と言いたいのです。

 

 

すぐ近くの新しいドア

アマゾンでお勧めされた本を読みました。とても面白かったです。

『出合い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』
花田菜々子著


著者は大学卒業後ビレッジヴァンガードという本屋さんに就職し、12年勤務し、店長も勤めた後、別の本屋さんに転職された書店員さんです。

この本はビレバンを辞める前一年間のことを綴ったものです。楽しくて仕方なかった仕事場が書籍から雑貨に軸足を移し始め、次第に楽しい場所でなくなってきたとき、著者は夫ともうまくいかなくなり、一人暮らしを始めます。

そしてひょんなきっかけから「男女の出会いに特化していない」出会い系サイトの利用を始めます。どんな人と出会えるのかという好奇心が出発点でした。

このかたの利用した出合い系サイトは、登録した他人同士、希望が合えば30分間話せるというもの。

読みどころは様々な個性的な人と出会うところ。その過程で、著者は、「誰かのことを本当に理解して、その人のために本を選ぶ」ということの楽しさに、目覚めていきます。

でもって、出会い系での活動が落ち着き、転職しようと決心してからの部分が、私にはすごくささった。

職場で出会う人たちに「実は、今度転職しようと思ってまして」とオープンに話しはじめたところ、「この人面白いよ」「この場所楽しいよ」と、出会い系でなくても世界が広がり始めたのだそうです。

ずっといた職場のすぐ近くで、新しいドアが開き始めた、と表現していました。

他の場所でたくさん、ドアを開けたから、ようやく近くにあった新しいドアも開いた、ということなんだろうな〜!と思いました。

最近友達からもらったメッセージ(たくさんの経験を積もう)と重なったので、なんだかしみました。

インベスターになれない

先日とあるオンラインサロンで知り合った方々と、投資の勉強会?に行きました。


勧誘とかでは全くなくて、教えてくれた方もとてもいい人だし、ためになりました。そしてその投資の仕組みは理屈が通っていて、かつ皆がウィンウィンになってることは、ややこしいながらもなんとかわかりました。


しかし、なぜか始める気になれなかったのです。


説明を聞いてるうちに、あれー。なんか、自分が、ぼけ〜〜っとしてて、浮いてる感じがしました。


よく、言うじゃないですか。お金持ちになりたければお金持ちの人たちと一緒にいればいいと。豊かに暮らしたければ、豊かに暮らしている人たちと一緒に過ごしてみればいいと。


なんだか、今回、みんなが10年後とかに時間キャッシュリッチに暮らす様子は思い描けたのですが、自分がそういう風になってる図がまったく描けませんでした。それで、一緒にいて自分だけ浮いてる感じがしてしまった。


う〜〜む。もしかして私は10年後も今と全く変わらずあくせく働いているのだろうか。


『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)、お金の使い方の基本的なことを教えてくれる本です。まだ冒頭しか読んでませんけども。

 

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 

 


これに出てくる働き方の分類が以下の通りです。勝間和代さんの月例会で初めて耳にしました。


E  従業員
S  自営業
B  ビジネスオーナー
I    投資家


ESBIと進んでいくほど、お金持ちなんですよね。そう進んでいくようにキャリアを考えようという話なんですが。


私は先日父に腹を立てましたけれども、今思えばなんであんなにムカついたかというと、理由の一つは、ずっと自分のこと自営業と思ってたのに実のところは従業員であり、父がビジネスオーナーであることを思い知ったからなんですね。


で、そんなことに腹を立てておきながら、ESBIと進んでいくべく舵を切ることもできない。自分なんなんだろうorz

 

まあ、まだ準備期間てことなのかなぁ。

いい流され方

友達がオススメしていた『好きなようにしてください』楠木建著を読みました。とても面白かったです。

 

 

好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則

好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則

 

 


若者から寄せられた人生相談に、著者がガチで解答しています。


ベンチャー企業に行くべきか、一部上場に行くべきか。海外に行くべきか、とどまるべきか。といった類の質問が多くて、それらに対し著者は一貫して「はい、好きなようにしてください」と解答していました。


「このパターンの質問また来ましたね」「このような問いは立てても、答えようがないのです。行ってみてみないとわからないのです。」「よく知られたイメージで予測しても、それが当たるとは限らない。東大にも東大らしくない人たちはいるし、オックスフォードにもオックスフォードらしくない人たちはいる」というような感じ。でも、同じパターンの質問困ると言いつつ、毎回著者の話芸で読ませます。すごい笑えます。


「行ってみないとわからない」ということについては、コラムも設けられていました。


未来志向が強く、目標に向かって突き進む人、夢に「予定の日付」をつける人たちがいます。でも、著者自身はそういうことに興味が持てないと言うのです。なぜなら、人生の予定を立てたって、その通りに行くわけないから。


人生とは、流されるほかないものである。ただ、いい流され方と悪い流され方がある、といいます。


「いい流され方」として、著者が電車で出会った若者の話を例に挙げていました。


その若者はアメ車と古めのロックが大好き。まずは、アメ車専門の会社に整備士として就職しました。


5年経ち、その会社になんの不満もなかったのですが、仕事内容の割に給料が良すぎる、これを一生続けるのはなんだかなぁ、と思って退職。


次に彼女と結婚話が出たこともあり、地元の工場に就職。正社員の道もありうるといわれ入ったのですが、働いていると自分自身を「歯車どころか歯車の歯」のように感じてしまい、これでは自分はもたないなぁ、と思って退職。


そして次に地域密着型の広告代理店に就職。フリーペーパーを発行する会社で、そのペーパーを読者に「手渡し」することにこだわっていました。高齢化社会のニーズに合致して業績もなかなか好調、やりがいもある。若者は「この仕事は一生続けたい」と思うようになったのです。


著者は、整備士を辞めるところがイイ、と言ってます。自分の「なんだかなぁ」という感覚を大事にしているからだそうです。結婚がきっかけで退職したように見えるけど、それだけではないんですね。


遠大な夢や目標がなくても、自分の居場所にはたどり着ける。


普段から自分の感覚を大事にしておいて、何かの流れとタイミングが合ったらすかさず決断すればよい。なかなかタイミングが来ないなら、きっと今は準備期間。


そういう風に考えればいいのかなぁと、理解しました。私も夢や目標が全く持てないタイプなので、もうなんだか、200%共感してしまいました。